こころ整骨院での施術はまったく効果がなく、鵞足炎(がそくえん)を患った右膝をなんとかしなけりゃならない一心で、ネット検索をしていろいろ調べていたのですが、どのサイトを見てもイマイチ決め手に欠けるんですよね。なにしろゴールデンウィークですから、普通に整形外科は休みだし、ステロイドホルモン注射しかないのかなあと思いつつ、施術してくれる病院が近くにあるわけでもなく、いま通っている整形外科で紹介状でも書いてもらって、大学病院とかに縋るしかないのかな、という方向に心が傾いていました。
そんな中、1つの広告リンクが目に留まりました。通わせない整体、と謳っています。青山筋膜整体 理学BODYという整体院で、店舗が割と近所にあります。ページを読めば読むほど、私の鵞足炎もここなら良くなるかもしれない、と思うようになりました。まあ、ホームページってどこでもそういう風に書かれているんですけどね。
問題は施術料です。1回1時間半の施術で¥17,000(税込)。正直、高いです。それでも回数券を買わせて通わせてなんの効果もない整骨院に比べりゃマシなのかな、とは感じました。グルグル頭を迷わせたあげく、決め手になったのは初回限定12%OFFのキャンペーンでした。私の近所の店舗が該当していたので、うーん、でもなあ、キャンペーンが適用になっても¥15,000(税込)、やっぱり高いよなあ、とか真夜中にウダウダ悩んでいたのですが、ここで良くならなかったらもうなにもかも諦める!と腹をくくって、2日後にWeb予約を入れました。早速予約完了メールが届いて、こころ整骨院に翌日の施術のキャンセルと、回数券の返金を依頼するメールを送って、もう後には引けません。
当日は予約の0~5分前にご来院ください、とか、事細かなことが書いてあったのですが、幸い最寄りのコインパーキングも空いていて、痛む足を引きずる距離が短くて済みました。こころ整骨院の施術から3日が経ったのですが、杖を突かなきゃ歩けない状態は変わらず、こんなの2~3回の施術で本当に良くなるのか、不安ばかりが募ります。
ビルの5階にその整体院はありました。オサレなフローリングのワンルームマンションといった感じで、担当する理学療法士のイケメンのお兄さんが爽やかな笑顔で出迎えてくれました。施術に入る前にアンケートを記入して、持ち込みの施術着に着替えて、まずはカウンセリングを受けます。症状は予約時にほとんど伝えてあったので、現状の把握をしてもらいます。とにかく右膝に体重がかかると痛むことをアピールしました。施術台に座り右膝の可動域とかも確認してもらいました。ゆっくりと曲げると痛まないんですよねえ。
症状から鵞足炎であることは間違いないようで、さて、いよいよ筋膜調整の施術に入ります。日本国内でも数箇所でしか受けられないらしい筋膜マニピュレーションという手技を受けます。患部に繋がっているポイントに時間をかけて刺激を加えて、炎症を起こさせるらしいのです。筋膜の中に存在しているヒアルロン酸がネバネバになっていると痛みを引き起こしてしまうらしく、そこに炎症を起こすことで全身を覆っている筋膜の潤滑油となっているヒアルロン酸の分子が小さくなりサラサラになり、筋膜が硬くなって痛みを起こしていた箇所が徐々に改善していくというもののようです。
鵞足炎のポイントは何箇所もあり、イケメンのお兄さんは肘を使って順番にじっくりと圧迫を加えていきます。この筋膜マニピュレーションという手技は医師か理学療法士の資格を持つひとしか講座を受けられないらしく、私はいま特別な施術を受けているんだな、と思ったりしていました。ときどき効果のほどを確かめるべく、歩いてみたり、鵞足帯を捻る動作をしてみて、またべつのポイントを圧迫していく、といった塩梅です。圧迫されるポイントがまた見事なことにことごとく痛いのです。そこをほぐしていくような感じです。実際には炎症を起こすぐらい刺激しているようなのですが。
そのような施術を1時間ちょっとかけて受けて、さて最終確認です。多少の痛みは残るものの、普通に歩けます。鵞足帯を捻る動作を加えても、ほんの少し気になる程度にまで回復しました。そして、この施術を受けてから、およそ3日間は湿布禁止です。痛み止めのロキソニンは服用しても構わないらしいのですが、湿布はわざと炎症を起こした効果が乏しくなってしまうようなのです。そして患部の痛みが動くようなら良い兆候との説明を受けました。1週間後の予約を取って、施術終了です。1時間半があっという間に過ぎていった感じです。
帰りのコインパーキングまで、多少の痛みはありますが普通に歩けました。車に乗り込む際、どうしても右膝を外側に捻る力が加わります。そのときは痛かったです。とにかく、1回の施術で杖を使わなくても歩けるということに感動しました。
帰って食事をとり、充分に水分もとりました。痛み止めのロキソニンを服用して、その日は早めに眠りにつきました。
翌朝起きてみると、朝が一番つらい状態だったのが変わらず普通に歩けることに(少し痛みは伴いますが)感動しました。そして、先生の仰っていたとおり、痛みが脛と膝下のほうに動いているような感覚を覚えました。ロキソニンを服用することで、普通に歩ける状態を維持したまま、その日を終えました。バイト先に電話を入れて、もう一週間休みをもらうことができたので一安心です。翌日は整形外科に通院して薬を処方してもらう日だったのですが、朝起きると腰の右側が痛かったです。寝ているうちに姿勢が悪くなっただけなのかもしれませんが、面白いように痛みが動くのだな、と感じました。その分脛と膝下の痛みは和らいだ感じがします。サポーターをして朝一で病院へ向かいましたが、若干痛いもののやはり普通に歩けます。ロキソニンの飲み薬と湿布を2週間分処方してもらいました。帰りに給油に立ち寄れるくらいの余裕がでてきました。腰の痛みは夜には引いていたような感じです。
そして、3日目の今日は、朝起きると痛みそのものがかなり引いてきた印象です。念のため、ロキソニンテープを患部に貼り、痛み止めのロキソニンも服用して、ほぼ痛みと無縁の一日を過ごすことができました。施術の効果が表れていることを実感できて感無量です。これならもう1回の施術でアルバイトにも復帰できそうな感じです。明日はAmazonで注文したザムストの右膝固定用のサポーターが届く予定です。(再発防止のために購入しました)
施術料には目を瞑って青山さんにお世話になって大正解だと思います。これでロキソニンに頼らずとも痛みを感じなくなれば最高なのですが、そこまで上手い具合にはいかないでしょうけれど。
「通わせない整体」の謳い文句は伊達じゃなかったんだなあ。青山筋膜整体 理学BODY、恐るべしです。とにかくいまは休めるだけ休んで、来週のバイト復帰に照準を合わせたいと思います。それでは。
(2023年5月10日追記)
Amazonで注文していたZAMST(ザムスト)の膝用サポーター、EK-5が届きました。早速開梱です。
EK-5はミドルサポート、固定力重視を謳っているだけあって厚手でしっかりとした造りとなっています。そのぶん通気性はあまりよくなさそうな感じです。サイズはAmazonのレビューを参考にメーカー基準より1サイズ上のLサイズを選びました。
装着してみました。お皿の位置を合わせて膝上の2点を止めてから、膝下を止めます。最後にクロスバンドで締め付けて完了。太ももがかなり食い込んでいる感じですが、これくらい締め付けないとずり落ちてきそうです。
サイズはLで正解、ジャストフィットですね。なにしろ膝回りの固定力が半端ないです。歩行に支障はないですが、膝は90度曲げるのが精一杯。そして痛めた膝の内側の鵞足帯部を外側に捻ってみましたが、膝がガッチリホールドされて、捻りの動作が制限されます。そのぶん太もも(股関節)で可動する感じです。これなら車の乗り降りも安心してできそうです。
問題は半日装着し続けられるかどうかですね。これからの季節、蒸れそうですし昼休みは外したほうがいいかもしれません。でもパートナーポイント払いで¥0ですし、まあいい買い物ができました。これが活用できるよう、右膝をしっかり治したいと思います。
(2023年5月18日追記)
暑いですね。部屋が東向きということもあり、今年初のエアコンのスイッチを入れました。
さて、右膝の鵞足炎のその後の経過ですが、青山筋膜整体 理学BODYで2回目の施術を受けました。なにせ1回の施術で痛みはあるものの、普通にスタスタ歩けるまでに回復したので、今回の施術ではあまり大きな変化は見られませんでした。痛みがほとんどなくなったかといえば、ときどきピリッとしたり、うずくような痛みがあり、気にならないわけではないのですが、違和感の範疇といえばその程度で、あとは鎮痛消炎剤のロキソニンテープ貼ってロキソニン飲んで様子を見ているところです。
なので3回目の施術を一週間後か二週間後に入れるよう勧められたのですが、なんとなくあとはロキソニンでなんとかなるかな、と思ったので、必要ならホームページから予約を入れます、と伝えて保留にしてあります。なんせ¥17,000の施術料ですから。そりゃ二の足踏みます。幸いにもバイトの復帰が一週間伸びて来週後半からになったので、じっくり安静にしていられます。そのぶん稼ぎ損ねましたけれど、人が余っているから来ないでくれと言われればしかたがありませんね。
そうはいっても、筋力低下を防ぐため、チョコチョコ歩くようにはしています。一時的に2階のポーチに移していた喫煙場所を1階の元の場所に戻しました。それだけでも階段の上り下りとか、歩く距離とかがだいぶ違います。ホントはウォーキングとかすべきなんでしょうけれど、痛みがぶり返したら元も子もないので、いまは自重しています。
幸い青山さんでは自宅でのリハビリメニューなども用意されているので、それを入念にこなしています。大腿四頭筋を伸ばすストレッチがあって、足裏をお尻にくっつけるまで膝を曲げるのですが、鵞足帯の痛みもなくできています。あとは、大腿二頭筋の足裏の部分が右足だけ張りがあって左足の親指で押すと痛むので、ほぐすようにマッサージしたり、前回施術してもらったポイントをツボ押ししたり、アキレス腱を伸ばすストレッチをしたりしています。とにかく日常動作というか、体重をかけて右膝をたたむところまでいきたいんですけれど、まだ怖いというか、すべておじゃんになるような気がして、そこまではできていません。
最終的には正座ができるようになりたいですね。痛める前までは普通にできてましたもん、正座。身体の柔軟性だけは自信があったんですけれどね。いまは下半身がガチガチに硬くなってしまって、筋力もないので日常生活をおくるというか、歩くのがやっとですからね。
ふと、こんな身体でバイトに復帰できるんだろうか、という不安が頭をよぎります。サポーターとか買い込んで準備万端なので、また同じ箇所を痛めることはないにしても、どうしても仕事となるとスイッチが入って無理してしまうような気がします。以前はこれだけできていたという記憶だけで身体を動かしてしまって、また違うところを痛めてしまったり、とか。
要はダラダラ仕事すればいいだけのような気もするんですけれどね。性分的にできないというか。手を抜けばいいんですよ、所詮はバイトですから。安い賃金なのを無理した結果、高額な治療費で全部吹き飛ばしてしまうなんて、馬鹿馬鹿しすぎます。まあ、長年だらけた生活を送ってきたツケが回ってきたと言われればそれまでなんですが。他人の普通が私にとっては一所懸命なんですよね。
まあ、肝心なのは、またどこか痛めて仕事に穴をあけてしまうことを避けることですか。そうなりゃクビでしょうけれど、普通にね。クビにならない程度に手を抜いて騙し騙しやっていくしかないんじゃないですか。大事なのはお金と我が身です。仕事のクオリティなんか二の次、三の次ですよ。そんなものハナから求められていない気がします。