原口文仁選手の引退


 つい一週間前、神宮球場へ阪神戦を観に行った。原口文仁選手のプレーを観たかったから、優勝が決まって誰かが手放したリセールチケットを入手して。その直前まで一軍にいたのだけれど、登録が抹消されていたのは知っていたので、その望みは叶わなかった。

 ドラフト6位入団ながら、怪我などもあり育成契約になった。金本さんに見出されて育成契約から支配下登録、即一軍に昇格して山田勝彦コーチのユニフォームを借りて出場した試合で初ヒットを放った。捕手としては肩が弱く出場機会に恵まれなかったが、一塁手、そして代打で存在感を示した。

 2019年大腸がんが見つかり話題になった。治療を受け復帰、その年の6月に一軍に昇格した千葉での試合は私もたまたま観に行っていた。好きな選手だったので、とても嬉しかったのを覚えている。

 9回表、代打で出場。レフトオーバーのツーベースを放って、私は優勝したかの如く喜んだっけ。一瞬スタンドへ入るかと思った、鋭い打球だった。よく覚えていないが、その後ヒーローインタビューを受けていたような気がする。

 引退するにはまだ若いんだけどね。実績的にも全然やれていいのだけれど、それでもチーム最年長世代、若い選手に道を譲ったのだろう。

 ありがとう原口、そしてお疲れ様。第二の人生がより花開くことを願ってます。


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