金沢へ帰省の旅(追記あり)


 親父が慢性心不全と診断されました。もう85です。休みのタイミングを見計らって会いに行かなければ、と思っていました。カレンダーが連休になり、バイトも休めるのでちょうどいいと思って8年ぶりの帰省をすることにしました。

 新幹線は予約を取るのが難しいかなと思って車で向かうことにしました。早朝割引とか休日割引で高速が安く使えるので。前日のバイトを終えて帰宅して食事を取ってすぐに睡眠薬を服用して、当日2時起きに備えました。シャワーを浴びて3時に出発です。環七から目白通りのコースで関越道に入りました。深夜なのでエアコンも不要です。

 まだ眠気が残っていたので、入ってすぐの三芳PAで一服です。売店が開いていたのでお土産を買うことができました。YouTubeで落とした懐かしのDuran Duranをかけて出発です。

 関越道から上信越道、そして北陸道へとおよそ500kmの長旅です。無理せず休みたくなったらSAで一服するつもりでいたので、小一時間走って上里SAで2回目の休憩を入れました。その頃ちょうど朝日が昇ってきました。上信越道に入って東部湯の丸SAで3回目の休憩、上信越道は勾配があるのでリッターカーのVitzには辛いところですが、エアコンが要らないのでなんとか普通に走れた感じです。あんまり休み過ぎても着かないので、一気に上信越道を走り抜けて北陸道へ入りました。陽が完全に昇って一気に気温が上がった感じです。車載の温度計が5℃くらい跳ね上がりました。たまらずエアコンを入れての走行に切り替えました。名立谷浜SAで朝食をとろうと思ったのですが、思いのほか込み合っていたので、次の有磯海SAへ向かいました。

 期間限定のオムトンカレーが美味しそうだったのと、思ったよりお腹が空いていたのでこれにしました。朝の8時からカレー食べたのって初めてかもしれません。ライス少なめでしたが、トンカツ、メンチカツ、オムレツが乗って充分な食べごたえです。カツもやわらかくてサクッと揚がっていて美味しかったです。一服して、あとは金沢東ICを目指すだけです。

 ところがここから北陸道が工事で1車線規制の区間が多くなり、流れが悪くなりました。予定より1時間は遅れたでしょうか、まあ、なんとか金沢東ICまで辿り着きました。インター近くのセルフのガソリンスタンドがLINE会員現金リッター8円引きのキャンペーンをやっていたのでそこで給油しました。スマホのQRコードを全然読み取ってくれなくて残念な結果に終わるところを、店員さんに訴えたら手持ちのQRコードで8円引きで無事給油できましたけど。

 実家の駐車スペースが空いていたので車を停めて到着です。義母のお葬式以来、6年ぶりの再会です。まあ、老けました。85ですもん、加えて入院生活で体重が落ちて、より老けた印象に映ったのかもしれません。しかし、意外とシャキッとしていて、少し安心しました。そうはいっても歩き方などはやっぱり年を取ったなあ、という感じです。病院通いばかりでやってられん、と嘆いてはいましたが。その辺は実家に残っている弟が面倒を見てくれているので安心といえば安心です。

 お袋はなんか足の具合があまり良くないと言っていましたが、82にしては若いほうかなと思いました。まあ、歩かなくなると歩けなくなるのでなるべく歩くように、とは言っておきましたが。姉が私に会いに来てくれて、4人で寿司でも食べに行こう、という話になりました。

 廻らない寿司屋、とか親父が言い出すので、いや、全然廻る寿司でいいから、とどこの寿司屋に行くかで喧々諤々、まあ近いところで美味しい廻る寿司屋があったみたいなのでそこに向かうことにしました。もりもり寿司泉ヶ丘店というお店です。廻る寿司屋にしては結構値が張る感じでしたが、量より味、親父はジョッキを頼み、私は冷酒を頼んでつまむ感じです。金沢はお寿司屋さんは廻る廻らないに限らず美味しいところが多い印象です。お代は親父が持ってくれました。ごちそうさまでした。

 ちょっと早めの夕食になりましたが、お腹いっぱい、軽く酔いも回って6時にはお開きです。弟がホテルまで車で送ってくれました。明日はお墓参りに行く予定です。

 ホテルはagodaで見つけたトリフィートホテル&ポッド金沢百万石通です。まあ、カプセルホテルなんですが、金沢で最安値のホテルといっていいでしょう。私が予約したのはスーペリアポッドという部屋で¥1,999+宿泊税です。格段に安いです。喫煙所があり、なんとかタバコが吸えそうなのでそこにしました。飲み物だけコンビニで調達して、いま無料Wi-Fiでこのブログを書いているところです。カプセルホテルとはいっても立つ余裕のある広い部屋です。シャワールームや大浴場も完備されていて、泊まるだけならこれで充分です。

 明日も暑くなりそうです。睡眠薬を持って来忘れたのでうまく眠れるかだけが不安ですが、お酒を買ってきてあるのでたぶん大丈夫だと思います。チェックアウトが11:00までなのでゆっくり過ごせそうです。

 追記。お酒で眠れたまでは良かったのですが、朝の2時半には目が覚めてしまいました。ローカル局の日曜深夜はTVも休止で、しょうがないので起きることにしてまずはシャワーを浴びに行きました。フロントのある2階でエレベーターを乗り換え地下1階に向かいます。夜中で誰もいないだろうから一瞬大浴場にしようかな、と思いましたが、面倒臭いのでシャワールームを使うことにしました。まあ、普通のシャワールームです。アメニティも揃っていて、うん、普通揃ってるか、浴びてサッパリしました。共用の洗面台にドライヤーが置いてあるのでそれで髪を乾かしました。

 ベッドルームはベッドの対面に大型TVが吊り下げられていて、備え付けのヘッドホンで音を聞く感じです。ヘッドホンのコードがちょっと短くて備え付けのテーブルに置いてある飲み物に手を伸ばすとギリギリですね。この辺は改善点でしょうか。BSはあんまり映りが良くないですね。4時になって日テレ系でニュース番組が始まったので、それを聴きながらです。東北の秋田の水害のニュース、大変ですね。お見舞い申し上げます。

 部屋に空調はあるのですがそれを使わなくても充分なくらい館内空調が効いていて、その冷気が部屋のシャッターの隙間から入ってきて半袖では寒いくらいなので、上から7分袖の館内着を着てちょうどいい感じです。部屋の空調で調節できるなら館内空調はもう少し弱くてもいいかなあ。まあ、一日外で観光されたかたなどにはちょうどいい冷え具合なのかもしれません。なにしろ¥2,000ポッキリなので贅沢は言えませんけれど。

 朝食をどうしようか、悩みますね。ホテルの向かいにコンビニがあるので、そこでパンでも買って済ませるか、館内の朝食(ビュッフェ)にするか、ちょっと歩いたところにDOUTORがあったはずなのでそこにするか…でも今回はコスパ重視でコンビニかな。

 割り切って泊まれるひとにはいいホテルだと思いますね。

 さらに追記。ビュッフェは¥1,000近くするのでコンビニでパンを2つ買って部屋で食べてから、朝の涼しいうちに神社参拝をすることにしました。ホテルのある上堤町から歩いて15分、兼六園の脇にある石浦神社です。小さな神社ですが、由緒ある神社なので、旅行で金沢を訪れることがあるならここへの参拝をお勧めします。子供の頃から石浦神社のお祭りだけは楽しみで欠かさず行ってたなあ。

 陽が昇って7時台だというのに歩いてると汗ばむ感じ、今日も暑くなりそうです。

 3週間が経ちましたがさらに追記です。金沢の二日目はお墓参りがメインでした。香林坊大和の開店に合わせてチェックアウト、お土産を買いに立ち寄りました。金沢土産は中田屋のきんつばと決めています。久しぶりに買いますが、ずいぶん値上がりしたなあという印象です。でもまあ、これ美味しいので。お勧めです。

 香林坊から片町、竪町と繁華街を抜けて、とはいっても、金沢の朝はゆっくり目で、開店しているお店はほとんどなく、人影もまばらでした。歩くこと30分弱、車の停めてある場所につき、デイパックとお土産をトランクに収めて、弟の住まいに立ち寄りました。そこで少し涼んでから実家へ向かいます。

 親父は遅い朝食の時間だったようで、冷蔵庫から太巻と稲荷寿司を取り出していました。こういう食材の買い出しとか、全部弟が世話してるんだろうなあ、と思いながら、私は一部始終を眺めて話をするくらいしかできません。夕方前に姉と姪っ子が顔を出すというので、それまでにお墓参りを済ませようということになりました。その日の金沢は猛暑日で、一番暑い時間帯です。家のお墓だけではなく、親父が4箇所回りたいというのですが、ちょっと心配です。

 加えて、実家の車がエアコンが冷えないみたいで、弟がホースで水をかけて冷やしていました。AUTOモードにしかならないようで、生温い風しか出てきません。古い車なので仕方がないのですが、取り敢えずひとが乗れるギリギリの状態にはなったみたいなので、出発です。

 途中、スーパーで板キリコというものを買っていきました。裏に住所と氏名を書く欄があって、お墓参りに来ましたよ、という証のようなものです。それと簡単なお供え物と、そのスーパーでは水がタダで手に入るみたいなので、弟がペットボトルに水を汲んでいました。野田山の墓地へ向かうのですが、それにしても車が冷えません。私の車で向かえばよかったと、ちょっと後悔しました。お花を買って、坂を上っていきます。まずは祖父と祖母の眠るお墓へ行きました。親父の足元がかなり危なっかしいです。姉が朝来てくれていたみたいで、お墓は綺麗になってお花もあがっていました。祖祖父の代からの古いお墓が連なる場所で、ロウソクを点け、線香をあげました。実家の墓参は数十年ぶりで、我ながら罰当たりだなと思いました。

 あとは親父の付き添いで3箇所まわるのですが、2箇所目が道路からかなり階段を上ったところにあって、親父がしんどそうだったので、手を引いてゆっくり上っていきました。3箇所まわり終えた頃には汗だくです。熱中症になるとまずいので、山を下りてすぐのコンビニに寄って水分補給です。親父は500mlのペットボトルの紅茶を一気に飲み干していました。

 姪っ子とも久しぶりの再会となりました。結婚式には出席できませんでしたがいまや2児の母です。4歳と2歳、手がかかるお年頃です。姉もすっかりおばあちゃんなんだなあ、かいがいしく面倒を見ていました。そうこうしているうちに道が混む前にご帰宅、私の金沢滞在ものこり僅かとなりました。親父と握手を交わして別れました。駐車場へ向かい、すっかり熱せられた車の窓ガラスを開け放ち、エアコンをガンガンに効かせて弟とも握手を交わして実家を後にしました。

 高速に乗る前にインター近くの8番らーめんで夕食です。なんか無性に食べたくなってこのプランは公言していました。頼んだのはタンメンで、麺を半分にできるみたいなのでそうしてもらいました。満腹で長丁場の運転は辛いので。それでも食べごたえありましたね。ちょうどよかったし、美味しかったです。

 高速をかっ飛ばして日付が変わるころに帰宅しました。東京の暑さったらそれはもう酷いものでしたが。さすがに疲れましたが、皆に会えて良かったと思います。親父にはまだまだ長生きしてもらいたいものです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です