Old Rottenhat
naoczh
27 7月, 2026
多分、つまり推測に過ぎないんだが、アーティストって言いたいことを言い切れた時って気分が上がるしグルーヴ感が出る。創作物の完成度が高くなる。俺が駄文を書いててもそうだからさ。
ロバート・ワイアットの「オールド・ロッテンハット」、俺はブリティッシュスラングっぽく「オールド・ロネット」と呼んでる。言語の壁みたいなものを越えたくて、自己満でそう呼ぶ。もちろん検索エンジンには引っ掛からない。まあフツーに「オールド・ロッテンハット」でいい。ソコじゃないし。
高校生の頃。田舎者だった俺がワイアットを知るのはローカル民放の「POP NIGHT」という深夜番組。渡辺実さん(故人)が3曲VCをピックアップするんだけど、そこでコステロのカヴァー「シップビルディング」が流れた。スタジオに飾ってあったのがオールド・ロネットのジャケ。
VC観て凄え目してるな、って思ったよ。刺されるような、刺すような、でも誰にも向かわない、冷たい目。
あ、断っておく。俺の主観。すべて。
誠実そうな人、とは思った。
田舎にワイアットのソロが売ってる(ていうかあの頃はレンタルだな)はずが無くて。だから上京したわけじゃないが、いつかこのCD買って聴きまくろうって。手に取った時は嬉しかったが、シップビルディングはクレジットには無かった。他を探して「His Greatest Misses」(凄えタイトル)も買った。後年全て買い揃えた。
彼は「作品」としてはこれが一番気に入ってると思うよ。完成度として。
あなたが得意とする、ある種の「妥協」というものがある
絶え間なく続く、その穏やかな「促し」が、私たちを分断させてしまった
敵と対話するのは難しい――そして、私たちは敵同士なのだ
かつて共有していたものがあるからこそ、事態はなおさら厄介になる
あなたは中産階級(実質的には上流階級だが)であることを誇りとし
自立していると口にする(だが、自分で石炭を掘り出すわけでもない)
("Alliance" Songwriter:Robert Wyatt)
のっけからこんな感じ。ついていけるんなら食らいついてってくれ。そのうち解るよ。いわゆる俺の「この一枚を聴け」がオールド・ロネットってこと。サブスクの時代はパッケージされた作品をぶち壊しちまうんだが、これは通しで聴いて欲しいね。SpotifyでもYouTubeでもなんでもいいと思うし。
俺たちの傲慢さを思い知ることになる、それは決して悪い「体験」じゃないだろうからさ。
コメントを残す