プログノーシス

 競走馬の話じゃないのであしからず。個人的には実に微妙な馬名だという印象だが。当事者はすっかり見慣れてしまっているが、この感覚は多分伝えようがないし、別に誰かに伝えようというものでもないので、断っておく。

 とはいえ、やはりグロいな(笑)普通の指なんて撮っても面白くもなんともないが。なかなか悪趣味(笑)

 外見的にほぼ問題は無くなってるが、まだ末節骨骨折の状態。レントゲンでしか確認もできない。眺めていて思うのは救急搬送時の爪根開放脱臼の洗浄と整復、カルスタット被覆がいかに適切だったかということ。

 こちらのサイトが参考になるかもしれない。指尖部外傷(爪脱臼、爪下血腫)を診察する。Schiller法を知ってるかい?

 開放脱臼をどう整復したかは見ていないし、見ないほうがいいと思った。手に麻酔3本打って感覚もなかったし、その様子をスマホで撮ってたならインプ目当てのキチガイ扱いは間違いない(笑)んだろう。

 翌日、紹介状を持参して受診した地元の大病院の形成外科と整形外科では、処置に感心していた。感染が一番ヤバいらしいから。カルスタットを剥がすと、爪根部が裂けたはずが皮膚で覆われていて、狐につまままれた感じだった。もちろん、痛み止め飲んでいてもめちゃくちゃ痛いくらいだったけれど。

 挟んだ瞬間は軍手を嵌めていて、それが幾らかは千切れなかった保護の役目を果たしたのかもしれない。すぐ外したが当初外傷はなかった。そこから2、3分かもう少し掛けて段階的に組織破壊が進んでいくのを目の当たりにした。それこそ凄い圧力が瞬間的、集中的に掛かったから。絆創膏貼りまくってテーピングで抑えた脇からポトポトと出血が溢れ出ていたことを思えば、この程度で済んで良かったというべきなんだろうし。

 俺も、へえ、圧力ってこういう風に逃げて、それで壊れていくんだな、と。

 形成外科医の言うとおりに、抗生剤のゲンタマイシンを塗布する際はくっ付きにくいメロリンガーゼを用いた(なぜか家にあった)し、包帯を巻き固定する際も圧迫せず、かつずれることもないように細心の注意を払った。二週間経過の診察でもういいかな、っていうのを更に念入りに手当てしたから、より良くなった感じもする。

 指がいかに優れた機能を持つパーツか、生活がそれによってどう成り立っているか。損なわれて初めて痛感するし、理解し得ない類のものなんだよ。回復を待つとはどういうことか、生身の生き物の摩訶不思議、複雑かつ精密な構造、修復力、治癒力。ドクターも前提を説明し承諾を取った上で扱っていたが。言い切れることとそうじゃないこと、ってのはあるだろうし。

 大ぶりなアルフェンスシーネから、市販品の指サポーターの金属プレートを取り出し、加工した小型シーネに替えて、リハビリ的に少しずつ動かしてはいる。握力は確実に落ちてるし、いきなり無茶もできないし、動かさないと修復された皮膚組織の強度も上がらない。ようやくシャンプーを両手ですることに抵抗感がなくなったし(添えてるだけだが)今朝、オイルを挿したZippoのカートリッジを摘んでガワに戻すとき、ビーンと衝撃が走った。やってみないとどれだけ加減しなければならないかも判らない。ましてや荷役可能な状態に戻そうっていうんだから、加減は効かないかもしれないしな。

 完全に痛みや違和感のない状態まで戻さなくちゃならない、とは思ってない。それをゴールに設定すると、多分遠い道のりになるんだろうから。

 忘備録として遺しておく。


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